東京の赤坂で22日に変わったミスコンが行われました。その名も「ミス・マンダリン」です。さまざまな経歴を持つ美女が参加しました。どんなイベントだったのか、簡単にまとめてみたいと思います。
中国語を操る人による美を競艶
ミスコンの対象者は中国語を話す中華圏の人や日本人で、「マンダリン」は中国標準語の意味があります。応募者は100人近くが集まり、一次面接を通過した16人が今年の3月20日~4月8日の期間中に予選を戦いました。予選は一般ネットユーザーのTwitterからの投票数、Youtubeの動画再生数などを集計し、4月9日にファイナリスト8人が発表されました。
中国で大人気の矢野浩二さんが大会顧問!
このミスコンのコンセプトは、「日本と中華圏を繋ぐ友好大使として、美しさを競う」となっており、ファイナリストらの競艶に4月22日は国内外のメディアが数十社、会場には150人を超える人が詰めかけたそうです。司会は中国で俳優として活躍する黒木真二さんとその妻宋豆豆さんが担当し、日中で有名な俳優・矢野浩二さんを含む6人の審査員が見守っていました。矢野さんは大会の顧問も務めたそうです。また、MONNAさんや、寺西優真さん、南楓さんも登場し、会場を盛り上げました。
矢野さんは中国で成功した日本人俳優として知られていますが、成功するまで多くの苦労があったと思います。それもあって、矢野さんの「お互いの欠点を批判しあうような日中関係よりも、もっとお互いの良さを伝えていくことで、両国は友好関係を築いていけるはず」の言葉には重みがありました。
日中友好に対する思いは一つ!
22日の決勝では一次審査の自己アピールを経て8人から5人にまで絞り、日本と中華圏を繋ぐ友好大使としてそれぞれがスピーチしました。その結果、吉川慧玲さんが見事第1回のグランプリに輝きました。
吉川慧玲さんは現在北京大学に留学していますが、この日のために数日前に日本に帰り、23日に北京に戻ったそうです。「グランプリを獲れてうれしい」と喜びの涙を流しました。
準グランプリには日本人の父と中国人の母の間に生まれた日中ハーフの江原郁美さんが選ばれました。小学校の頃、クラスメートの反応が怖くて、自分の母が中国人だということを隠していたそうです。二つのアイデンティティをもつ彼女だからこそ、日中両国民の誤解・偏見が少しでもなくなるよう、日中友好交流活動に力を入れていきたいと自身の想いを語っていました。
決勝の一次審査を突破した5人は吉川さんと江原さんのほか、現在台湾に住みタレント活動をしている峯岸ちひろさん、セーラームーンがきっかけで日本に興味を持ち始めた劉容辰さん、過去に農林水産省の依頼を受け上海に赴き、日本の文化を伝える仕事をしたことがあるshinshinさんです。
彼女らは日中友好に対しては同じ思いを持っています。グランプリに輝いた吉川さんはもちろんの事、他の参加者らもこれから日中友好に関わる活動を続けて行くと思います。こうした若いパワーにより、日本人と中国人のお互いの理解が深まり、友好関係が築かれてゆくことに期待しましょう。