日本と深いつながりの場所も!中国の桜の花見7スポット

桜の花見もひと段落付きましたが、まだまだ花見できるスポットは数多くあります。日本の名所ももちろんいいのですが、今回はお隣の中国に目を向けてみようと思います。春になると人がごった返す名所やここ数年人気が高まっている場所まで、7つの桜の花見スポットをご紹介いたします。

日本の植樹がきっかけ!太湖一の美景・黿頭渚

江蘇省無錫市にある黿頭渚(げんとうしょ)は中国の五大淡水湖の1つである太湖の北西に位置しています。太湖から突き出る半島がスッポンの頭の形に似ていることから黿頭渚(黿=すっぽん)と呼ばれるようになりました。例年3月中旬に開花し、3月末から4月初めが見ごろです。4月の中旬過ぎまで桜を見られます。中国のオンライン旅行会社・携程旅行網が発表したデータでは、2018年国内10大人気花見エリアの1つに選ばれました。黿頭渚でのお花見の歴史は1980年代にまでさかのぼります。日本の民間団体が植樹を行ったことがきっかけだといわれています。エリア内には100種類の桜が合わせて3万本以上植えられ、毎年花見シーズンになると各地から50万人を超える観光客が訪れているそうです。

世界中で花開く春、中国人観光客が花見の主力に―中国メディア

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旧日本軍の桜が始まり!人気過ぎて入場制限する武漢大学

湖北省武漢市にある武漢大学は中国の歴史ある大学で、「中国で最も美しい大学」とも呼ばれています。特に同校の桜は有名で、毎年3月中旬から桜を見るために花見客が押し寄せています。約200メールトの桜並木が続き、1000本あまりの桜が植えられています。一時花見客の抑制のために入場料を徴収しましたが、2015年からはネットの事前予約で無料になり、2018年には顔認証システムと自動改札ゲートが初めて導入され、平日の予約人数は1万5000人、週末の予約人数は3万人に制限されています。武漢大学の桜並木は1930年代に武漢を占領した旧日本軍が植えたのが始まりで、今の桜は1972年に日中国交正常化を記念して贈られたものやその後の日本の民間団体などから贈られたものも多くあります。

桜満開の武漢大学 顔認証システムと自動改札ゲートを初導入

武漢大学1

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日本風のデザインが特徴的な東湖磨山桜園

湖北省武漢市にある東湖磨山桜園(東湖桜園)は武漢大学と同じ区内にあり、武漢大学同様、旧日本軍の統治時代の桜の植樹をきっかけとし、その後中国でも知られる桜の名所となりました。広大な敷地内には1万本を超える桜が植えられており、日本の庭園や建物を模した建築物など、日本風のデザインを至る場所で確認できます。日本の弘前市、アメリカのワシントンとともに世界三大お花見スポットとしても知られています。現在ある桜の多くは、90年代末に日中双方が合同で植樹したもので、東湖磨山桜園は中国でシダレザクラが最も多く、密集している花見スポットとして知られています。

東湖磨山桜001

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日中友好の象徴!北京随一の花見地・玉淵潭公園

北京市海淀区にある玉淵潭(ぎょくえんだん)公園は北京市の十大公園の1つに数えられており、日中国交正常化の翌年の1973年に日本から贈られた180本の桜を含む、約20種類、2000本以上の桜が植えられています。北京屈指の桜の花見スポットですので、シーズンになると1日の花見客が10万人に達することもあります。1973年当時、日本から贈られた桜は北海道のオオヤマザクラで、日本にはパンダが贈られました。1997年には玉淵潭から桜の枝が日本に持ち帰られ、その後北海道でバイオ増殖され2001年に遠軽町の国際友好の森に植樹されました。さらに、日中国交正常化30周年に当たる2002年には植樹活動が行われ、玉淵潭は日中友好の象徴ともいえる場所です。玉淵潭ではビニールハウスで桜を栽培しているため、2月中旬でも桜を楽しむことができます。日本人観光客の姿もあるそうです。

寒さ厳しい北京の冬に、桜が満開!? ―北京市

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悠久の歴史と春の訪れを感じられる鶏鳴寺

江蘇省南京市にある鶏鳴寺(けいめいじ、古鶏鳴寺とも)は1000年以上の歴史を持つ南京有数の仏教寺院で、多くの信者が訪れる場所です。春になると桜で人々を惹きつけ、花見シーズンに鶏鳴寺周辺で桜を見るのが多くの南京市民の楽しみとなっています。桜並木と鶏鳴寺のコラボは、悠久の歴史と春の訪れを同時に感じることができます。桜並木は長い所で400メートルを超え、100本以上の桜が続いています。2013年には鶏鳴寺の北の区画でも桜が約100本植えられ、新たな観光スポットができました。この場所に植えられた桜は遅咲きの品種のため、鶏鳴寺で花見ができる期間が延びました。夜はライトアップし昼間に比べて人も少ないので、夜桜の鑑賞も見逃せません。

南京市の桜が満開に ライトアップされた夜桜が織り成す絶景

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変わらぬ愛の象徴!広東省最大規模の桜花峪

広東省韶関市にある桜花峪は広東省で規模が最も大きく、品種が最も多い桜の花見スポットです。桜花峪には20種類を超える桜があり、早咲きのカンヒザクラのほか、ヤエザクラが多く植えられています。53万平米余りの敷地には約3万本の桜が植えられています。カンヒザクラは開花が早いため、中国の旧正月ごろには鑑賞できることが多いです。桜花峪は台湾の夫婦が12~13年前に台湾や日本の桜の木を植えたことに始まったそうです。十数年に渡り夫婦2人で桜の木を世話し、今では人気の花見スポットになりました。こうした夫婦の奮闘から、桜花峪を「ロマン溢れる場所」「変わらぬ愛の象徴」と称する声もあります。

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中国で“春が最も早く訪れる”無量山桜花谷

雲南省大理ペー族自治州にある無量山桜花谷は標高2000メートル余りの高さにあり、例年11月下旬から12月上旬ごろが花見のシーズンです。無量山桜花谷は約133万平米という広大な敷地に1万本を超える桜が植えられています。無量山桜花谷は茶園の敷地内にあるのですが、桜が植えられたきっかけがお茶を守るためだといわれています。1990年代に台湾の商人が山でお茶を栽培し始めた際に、強烈な日差しからお茶を守るために冬に開花する品種の桜を茶園内に植えたといいます。今では桜の鑑賞目当てに多くの観光客が押し寄せています。無量山桜花谷では早ければ11月にも桜が開花し、春を象徴する桜とあって中国では無量山桜花谷を「春が最も早く訪れる場所」と呼ぶ声もあります。

冬に咲く色鮮やかな花 雲南省で咲き乱れた桜の花

無量山桜花谷1

無量山桜花谷2

中国の桜の名所には日本の植樹がきっかけで観光スポットになった場所や、茶畑を守るために植えられ観光名所になった場所まできっかけはさまざまです。ただ、桜がきれいということはどの名所にも共通することです。植えている桜の品種や場所によって開花する時期はまちまちですので、開花が早い場所から順に中国の桜の名所めぐりもいいかもしれません。

           

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