高倉健さんも訪れた“東方のベニス”麗江古城―中国十大古城

中国十大古城、第7回目は雲南省麗江市にある麗江古城です。麗江古城は中国の歴史文化名城に指定され、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。その独特な建築様式と水郷のような美しい風景のゆえ、麗江古城は、「東方のベニス」とも呼ばれています。中国の5A観光区でもあります。

世界遺産保護優秀賞も受賞した!

麗江古城は雲南省北部に位置し、万年雪を頂く玉龍雪山のふもとに少数民族であるナシ族独自の古い町並みが広がっています。麗江古城は宋の終わりから元代初期に形成され、古くから歴代王朝の地方行政機関が置かれたところであり、西南シルクロードの要衝地として栄えました。伝統的な民家の修復が認められ、2007年には「ユネスコアジア太平洋地区2007年遺産保護優秀賞」を受賞しています。

最も美しい六大古村の1つ、ユネスコの「遺産保護優秀賞」を受賞―雲南省麗江市

麗江古城2

ナシ族の知恵がわかる井戸の利用

麗江古城は標高2400メートルの場所にあり、城壁はありません。木造瓦葺の屋根が軒を連ねる街並みに、石畳の道が縦横に走っています。玉龍雪山から流れる清らかな水は市街にまで引かれ、家と家の間には水路が網の目のように張り巡らされています。麗江古城の井戸は「三眼井」と呼ばれ、1つの井戸を3つに分け、上流からの水は飲用や野菜を洗う水として利用し、下流の水は洗濯用水として使われています。麗江古城には350余りの橋がかけられています。古いもので14世紀に作られたのもあるそうです。中でも大石橋は代表的な橋として知られています。さらに大きな泉の「黒龍潭」や、明代創建の「五鳳楼」、仏教や道教、ラマ教などの教えを一つにまとめた珍しい壁画「如来系図」、世界最大の椿があるラマ教寺院「玉峰寺」なども人気スポットです。

<中国旅游>麗江旧市街―シリーズ・中国の世界遺産

麗江古城3

生きた象形文字を持つナシ族

麗江の街は大研鎮とも呼ばれています。ナシ族独自の伝統文化は東巴(トンパ)文化と呼ばれ、トンパ文字は現在世界で唯一の「生きた象形文字」とされています。さらに、ナシ族に受け継がれてきた古代音楽は唐代、明代など古代国内外の歌詞歌曲を含んでいるため「活きる音楽博物館」とも呼ばれています。麗江市は2005年の日中合作映画「単騎、千里を走る(中国語題:千里走単騎)」のロケ地としても知られています。この映画は中国の巨匠・チャン・イーモウ(張芸謀)監督がメガホンを取り、故・高倉健さんが主演した映画ですので、多くの人が映画を通して麗江古城を目にしたと思います。映画にも登場する玉龍雪山は標高5596メートルで、ナシ族の人々は、彼らの保護神「三朶神」が住む場所として、古代より畏れ敬ってきました。

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麗江古城4

映画のロケ地になるほどですから、その美しさは言うまでもありません。城壁がないことからも、戦いが繰り広げられた場所ではなく、ナシ族が日々の営みを続けるために築いてきた古城であることがわかります。

           

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