カンフー・パンダの故郷、先人の英知が詰まった「青城山と都江堰」―中国世界遺産

中国の世界遺産、27回目は2000年に登録された文化遺産、四川省都江堰市にある「青城山と都江堰」です。青城山は同市にある景勝地で、都江堰は岷江にある古代の水利施設です。

一年通して緑に覆われる青城山

青城山は峰々が周囲を囲み、山道の両側には樹齢の古い木々が高くそびえ立ち、悠久の時を刻んでいます。常緑樹が多く、あたりは濃緑に覆われています。一年を通して緑に覆われ、環状に連なる峰々が城郭のように見えることから「青城山」と呼ばれるようになったそうです。青城山は前山と後山に分けられ、前山の景色は優美で、文化財、古跡が多いです。後山は豊かな自然の風景と神秘的な美しさが有名です。青城山が属する四川省は自然が豊かなだけでなく、各地に名所・史跡が点在し、三国志など歴史にゆかりのある古跡も多いです。2011年にはオーストラリア紙のデイリー・テレグラフがその魅力を紹介しました。

「中国に行くなら四川がお勧め」隠れた観光地の魅力を紹介―豪紙

青城山1

青城山2

カンフー・パンダの故郷・青城山

青城山は中国の道教の発祥地の一つとしても知られています。青城山は、143年ごろに、道教の士・張陵がこの場所で道家の思想を学び広めたことで、道教の聖地として広まったと言います。そのため青城山には道教寺院が多く残っています。建福宮、天師洞、上清宮などの建築物が人気スポットで、建福宮は山歩きの基点となっています。青城山は大ヒット映画・カンフー・パンダのモデルにもなったと言われており、主人公のポーの故郷は青城山で、ポーのモデルになったと言われているのが青城派掌門(家元)の劉綏濱氏です。2016年にはポーが劉氏を訪ねるイベントがあり、メディアでも報じられました。

カンフー・パンダのポー、師匠に会いに青城山へ―中国メディア

青城山3

青城山4

先人の英知が詰まった水利施設

都江堰は水利施設で、山から流れてくる岷江の水を成都平原に引き入れる場所に作られました。都江堰が造られる前、岷江はしばしば氾濫し災害を引き起こしていたそうです。中国の戦国時代の秦の第28代君主である昭襄王の時代に作られたと言われており、紀元前256~251年にかけて、秦の李氷とその息子が原型を作ったと言います。都江堰の主な工程は、「魚嘴」と呼ばれる堤防を川の真中に建造し、川の流れを真中で分けることにより、激しく沸き立つ岷江を外江と内江に仕切り、外江で余分な水を排し、内江で水を引いて灌漑に利用しました。この水利施設ができてから、成都平原の肥沃で広大な平野は豊かな土地となり、四川省の経済、文化の発展に大きな貢献を果たしたといわれています。

青城山と都江堰

都江堰2

都江堰3

都江堰は現在も使用されているそうです。作られてから2270年近くが経った今でも機能するということは、それだけ優れた設計で丈夫だったと言えます。まさに先人の英知の結晶です。青城山と都江堰は約10キロメートルしか離れておりません。現地に行くことがあれば2つとも訪れるのが良いでしょう。

           

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コメント

  1. 匿名 より:

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