世界で最初に作られた開閉式の浮橋・広済橋―中国十大古橋

中国の十大古橋、第9回目は広東省潮州市にある広済橋(湘子橋)です。広済橋は韓江にかかる橋で、1171年に建造されました。当時は船を浮かした浮橋で、現在の姿になったのは1513年ごろだといわれています。

世界で最初に作られた開閉式の橋

広済橋は全長518メートルで、幅は約11メートルです。橋の中央は18隻の浮船をつなぎ合わせた形の浮橋となっており、開閉式になっています。河北省の趙州橋、福建省の洛陽橋、北京の盧溝橋とともに「中国四大古橋」と呼ばれています。橋の中央が開閉式になっているのは、韓江を往来する船を通すためと、流れが激しい韓江から橋げたを守る狙いがあります。中国の著名な橋専門家である茅以昇氏はかつて、「世界で最初に作られた開閉式の橋」と評価しました。

広済橋2

広済橋4

橋の途中に鉄の牛

橋には30の楼閣がたたずんでいます。この楼閣は21世紀になってからかつての姿を基に再現されたものだそうです。基本的には橋げた1カ所に対して1つの楼閣が立っていますが、中には1つの橋げたに2つの楼閣が設置されているのもあります。

橋の土台は何度も修復されてきましたが、最初の規格に合わせた修復ではないケースも多かったため、土台の高さはまちまちです。ただ、上流側の土台はいずれもとがった形をしている点は共通しています。これは水の流れを受け流し土台へのダメージを減らすためです。現在橋の途中に鉄の牛が設置されています。これは五行思想において鉄と牛が水の属性に属すことから、治水や安全を願って設置されたそうです。当初は2体あったのですが、洪水により1体が流されてしまいました。

広済橋3

広済橋5

広済橋に関しては、仙人と僧侶が東西から橋の建造を競った際に作られたものとの伝説もあります。法力が切れてしまったために中央部分が浮船になってしまい、最終的に僧侶が杖を、仙人が蓮の花を使って18隻の船をつなぎ留め橋にしたという内容です。大がかりな行程の建造物に特有の伝説ですが、それだけ叡智が盛り込まれ多大な苦労の末に出来上がったということを証明しているのでしょう。

           

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