中国最古の十字橋、奇抜なデザインの国宝・魚沼飛梁―中国十大古橋

橋は人々の利便性を高めるだけでなく、物流といった経済発展においても大きな役割を果たしています。中国は数千年の歴史の中で、何千何万という橋を建設してきました。中には中国のかつての繁栄や文化を示す貴重なものもあります。今回は「中国十大古橋」と題し、中国の歴史的な橋をご紹介いたします。初回は山西省太原市にある十字橋(魚沼飛梁)です。

まるで鳥が飛び立つ様の国宝

十字橋は太原市の有名な古刹・晋祠の中にあります。十字橋は「魚沼飛梁」とも呼ばれています。その昔、人びとは丸い水たまりを「池」、方形の水たまりを「沼」と呼んでいました。魚沼飛梁は四角く魚が多くいたことから「魚沼」、高所から見ると十字橋が今にも飛び立つ鳥のように見えたことから「飛梁」とされ、魚沼飛梁と名づけられました。魚沼飛梁は晋祠の聖母殿、献殿とともに国宝に相当する中国の国家一級文物に指定されています。

十字1

中国最古の十字橋、ありえない伝説も

魚沼飛梁は中国最古の十字橋と言われており、極めて珍しい橋として有名です。魚沼飛梁が作られたのは約1000年前の北宋の時代ですが、腐食が進み、1953年に大規模な修理が行われ今に至ります。東西側の端は幅5メートルで、南北側は3.3メートルです。長さはいずれも約19メートルです。橋は石でできており、34本の石柱に支えられ、漢白玉石の欄干が備え付けられています。橋の構造がとても珍しいため、民間では魯班の傑作との伝説もあります。ただ、魯班は春秋時代(紀元前770年~紀元前403年)に活躍した天才的大工であるため、つじつまはあいません。こうした伝説があるほどに魚沼飛梁の造りは珍しいということです。

十字2

民間に伝わる伝説はつじつまがあいませんが、それだけ魚沼飛梁の存在が特異であることがよくわかります。四方から利用できるという奇抜なデザインは昔だけでなく、現代においても珍しいのではないでしょうか。

           

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