福建料理の特徴は素朴な味わい、冬にピッタリなものも―中国八大料理

中国の八大料理、第4回目は福建料理をご紹介したい。福建料理は山海の珍味を料理することで名高いが、特に海鮮料理が巧みである。同じ南方系の料理として、広東料理と少し似ていると言えるが、広東料理が洗練された味を誇るなら、福建料理は素朴な味わいを多く残している。辛くなく、あっさりとし、香料もあまり効いていない。代表的な料理に佛跳墻(乾物の高級スープ)、姜母鴨(鴨肉の生姜煮込み)、肉燕(豚肉を練りこんだ皮で作るワンタン)、太平燕(アヒルの卵入りワンタンスープ)などがある。

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お坊さんも抗えない佛跳墻

乾物を中心とした高級食材を数日間煮込んだスープ。諸説はあるが、「出家したお坊さんでも塀(墻)を飛び越えて食したいほどに香高い」との詩が残っており、そこから佛跳墻と名付けられたという。調理に数日かかる上、アワビやフカヒレ、ナマコといった高級食材を使用するため、一般的には予約しないと食べられない。

佛跳墻

冬にぜひ食べたい姜母鴨

台湾の冬の風物詩である姜母鴨だが、福建省泉州市発祥といわれ、現地でも秋冬に食べられる一品。生姜と鴨肉を煮込んだ一品で、寒さが厳しい冬にはもって来いの料理だ。

姜母鴨

ごちそうに飽きた官僚のために作られた肉燕

肉燕とはサツマイモ粉と豚挽肉を練り込んだ皮で作ったワンタンで、福建省福州市の名物料理。福州市非物質文化遺産に指定されている。中国の古代、退職して故郷に戻った官僚の家の料理人が、高級料理を食べ飽きた主人のために作ったのが肉燕と伝えられている。

肉燕

日本とちょっと違う、祝い事に欠かせない太平燕

太平燕は肉燕とアヒルの卵を煮込んだワンタンスープ。日本の熊本の名物・太平燕の原型といわれており、熊本の太平燕にアヒルに卵が使われていないのが大きな違い。福建省では正月や結婚式といった祝い事の際に良く見られる料理で、「太平燕なしに宴は成り立たない、太平燕なしに年は越せない」といった言葉もあるほど。

太平燕

日本でもなじみ有る太平燕を始め、上述で紹介した料理は煮込むものが多く寒さが厳しい冬にはもってこいの料理。体も心も温まること間違いない。

           

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コメント

  1. パンダ君 より:

    食べたいです、たまらない

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