韓国料理は辛い?だけじゃないんです!有名料理十品をまとめ

韓国料理と言えば、何を思い浮かべますか?日本の食卓にもよく並ぶキムチから、焼肉店でよく見かけるビビンパなど多くの韓国料理が日本に浸透しています。今回は日本でもなじみのある料理を含め、韓国の代表的な料理十品をご紹介いたします。

200種類以上あるキムチ

日本で最も知られた韓国の漬物と言えばキムチのほかありません。塩や唐辛子で漬けたもので、白菜が一般的です。白菜のキムチは正式には「ペチュギムチ」と呼ばれていますが、日本では白菜のキムチが一般的ですので、キムチと言えば白菜キムチを指すことが多いです。このほか、キュウリを使った「オイキムチ」や大根を使った「カクテキ」などもスーパーなどでよく見かけます。さまざまな素材をキムチにすることができるため、200種類以上のキムチがあるそうです。近年は低価格な中国産が韓国でシェアを拡大していることから、韓国の農林畜産食品部は2018年4月に「キムチ産業振興計画」を発表しました。2022年までに国産キムチの比重を2016年比で5%以上拡大することを目標に掲げています。

韓国、「キムチ産業振興計画」発表=中国産キムチが市場占領に危機感―中国メディア

キムチ1

キムチ2

夏バテ防止、ウナギの代わりにサムゲタン

サムゲタン(参鶏湯)は白濁のスープが特徴的な韓国の薬膳料理。鶏肉と高麗ニンジンなどを一緒に煮込んだもので、韓国の宮廷料理の代表的存在です。日本では夏バテを乗り切るためにウナギを食べる習慣がありますが、韓国ではウナギの代わりにサムゲタンを食べるそうです。サムゲタンはひな鶏より少し大き目の若鶏の内臓を取り出し、その中にもち米、ニンニク、ナツメ、高麗人参などを入れて、水を十分に注いだ石鍋などで煮て作ります。1年中食べることができる料理ですが、三伏(夏の最も暑い時期)の日に食べると夏バテしないと言われています。鶏の代わりに烏骨鶏を使った「オゴルゲタン」、スッポンやアワビ、鯉を加えた「ヨンボンタン」、漆の木から抽出したエキスが入った「オッケタン」などバリエーションも豊富です。漆は肝臓の保護や老廃物の除去が期待できるそうで、もちろん毒素は取り除かれていますのでご安心ください。

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サムゲタン1

サムゲタン2

大統領にも振る舞われるビビンパ

日本では「ビビンバ」と表記されることもありますが、韓国語読みすると「ビビンパ」の方がよりネイティブな表記です。ビビンパを直訳すると「混ぜご飯」という意味になります。日本でも焼肉店でよく見かける定番メニューで、ナムルや肉、ご飯をよく混ぜてから食べる料理です。ビビンパは韓国の航空会社・大韓航空が機内食として提供するなど、韓国を代表する料理の1つです。外交活動の際にも良く振る舞われる料理です。韓国の歴代大統領が国賓を迎える際に晩さん会でビビンパが出されることもしばしばあり、韓国の大統領が海外訪問する際にもホスト国が韓国の大統領をもてなす意味でビビンパは振る舞われてきました。2017年6月には、初訪米した韓国・文在寅(ムン・ジェイン)大統領を歓迎する晩さん会がホワイトハウスで行われ、その際にビビンパが出されました。

韓国の文在寅大統領訪米、トランプ氏が夕食にビビンバ―韓国メディア

ビビンパ1

老若男女が愛する屋台の定番・トッポギ

トッポギ(トッポッキ)は直訳すると「餅炒め」という意味ですが、煮崩れしにくい韓国の餅を使った煮込み料理です。宮廷料理の炒め物が元になっており、今では屋台の定番グルメです。トッポギで使われている餅は「カレトク」というもので、日本で一般的に食べられるもち米の餅ではなく、うるち米で作られた餅です。もち米では煮る時間が長くなると煮崩れしてしまうため、長時間煮ても形が崩れないうるち米のカレトクが使われています。辛い味付けのトッポギは韓国で老若男女に人気の食べ物で、スナック感覚でよく食べられています。韓国の学校の前にはトッポギを売る屋台を良く見かけます。韓国では大手映画館が2017年に館内スナックとしてトッポギの販売を開始しました。韓国人にとってなくてはならない存在と言えますが、においが充満したれが飛び散る可能性もあることから館内スナックのトッポギ導入に眉をひそめる人もいたそうです。

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トッポギ1

トッポギ2

日本のキムチ鍋はキムチチゲとは違う!?

「チゲ」は鍋料理を意味し、中でもキムチチゲはチゲの代表格です。キムチのほか、豆腐や肉、海鮮などさまざまな具材が使われます。韓国では、キムチと肉類(豚肉が使われることが多い)を炒めた後、だし汁を注いで調味料と具材を加えて煮ます。韓国の家庭料理でよく見られる一品です。日本では「キムチ鍋」として食べられることが多いですが、キムチ鍋は肉とキムチをあらかじめ炒めることが少ないため、日本的にアレンジされたものと言えます。日本のキムチ鍋は果たして韓国料理と言えるのか?といった論争が過去に起きたほどです。2015年に韓国の掲示板サイトで繰り広げられた論争ですが、韓国人の中にはキムチ鍋が日本料理だと指摘する人もいました。韓国のみならず、日本でもキムチチゲが浸透しているという現状を物語っています。

キムチ鍋は韓国料理?日本料理?=韓国ネット「鍋料理に国籍はない」「キムチを日本に奪われた気持ちに?」

キムチチゲ1

キムチチゲ2

西洋人は苦手?韓国味噌使ったテンジャンチゲ

テンジャンチゲもチゲの代表的な種類の1つで、テンジャン(韓国味噌)が使われています。具材は豆腐や肉、海鮮などが代表的ですが、定番の家庭料理ですので、その家ごとにいれる具材は異なってきます。テンジャンチゲは味噌を使っているため、「韓国式味噌汁」などとも呼ばれています。2018年の平昌五輪では、選手村で選手らに無料提供された料理の中にテンジャンチゲがありました。韓国人に人気の料理ですが、西洋国家の人にとっては必ずしも人気とは限らないようです。2017年には韓国のネット掲示板で米国のアニメを紹介するスレッドが立ち、テンジャンチゲやビビンパがひどい扱いを受けたと紹介しています。それによると、アニメでは登場人物が韓国料理に対して「変なにおいがする」として食べるのを拒否する場面があったそうです。日本では深く根付いている韓国料理ですが、韓国と食文化の差が大きい西洋国ではなじめない人もいるのかもしれませんね。

米国アニメでの韓国料理の扱いがひど過ぎる!=韓国ネットがっくり「欧米人の口はお子様だから」「確かにビビンパは味はおいしいけど…」

テンジャンチゲ1

”大気汚染に効果的”のデマ出回るサムギョプサル

サムギョプサルは日本のコリアタウンにも専門店があるほど人気の料理です。「サム」は数字の3、「ギョプ」は層、「サル」は肉を意味しており、三枚肉の焼肉料理を指します。近年では、ワインにつけた肉を使ったり、ハーブやチーズと一緒に食べたりと新しい食べ方も登場しています。サムギョプサルに関して、以前から韓国では「黄砂や大気汚染にはサムギョプサルを食べるといい」との説が広まっています。「黄砂のような小粒子状物質を吸着させ、体内から急速に排出させる」という内容のものですが、専門家は「かつて防塵(じん)マスクがなかった時代、炭鉱村で多くの労働者らが肺病により死亡した。当時重労働を理由に脂肪やたんぱく質が多く含まれる豚肉をたくさん食べたことがデマを生むことになったようだ」と指摘しています。

「大気汚染には韓国の豚焼き肉を食べよ」は真実なのか?=検証報道に韓国ネットの反応は?

サムギョプサル1

おつまみに最高!甘辛のヤンニョムチキン

ヤンニョムチキンとは、「ヤンニョム」というたれに絡めたチキンで、味付けは甘辛です。ファストフードやビールのおつまみとして人気の鶏肉料理です。ヤンニョムは韓国の味噌や醤油、唐辛子のほか、ゴマや砂糖、ニンニクなどを混ぜ合わせた調味料です。鶏のから揚げにヤンニョムを絡めるのが一般的な作り方です。韓国では1990年代にチキン料理を提供するチェーン店が流行しました。今ではデリバリーを利用する人が多く、ヤンニョムチキンを宅配してもらう人が多くなっていると言います。余りなじみのないヤンニョムチキンですが、2011年には香港で韓国料理ブームが起き、注目を集めました。当時は少女たちが「韓国料理を食べると、憧れのスターに近づけるような気がする」と夢中になったそうです。香港では連日ヤンニョムチキンやキンパプ(海苔巻き)を買い求める客でにぎわいました。

美食の街・香港に押し寄せる「韓流」メニューの大波―中国メディア

ヤンニョムチキン1

ヤンニョムチキン2

韓国の代表料理にも選ばれたプルコギ

プルコギは韓国の代表的な肉料理の一つです。味付けは醤油ベースで、たれに漬け込んだ肉を野菜や春雨と一緒に炒め煮にした料理です。直訳すると「プル」は「火」を意味し、「コギ」は「肉」を意味していますが、焼肉と言うよりは日本のすき焼きに近い料理と言われています。2014年に韓国から出国した外国人810人を対象にした韓国文化観光研究院の調査で、「韓国で食べた韓国料理」でビビンパに次いで2位となり6割の人が食べたと答えたのがプルコギでした。さらに、2015年に韓国のネット掲示板に海外で選定されたという「各国の代表料理25選」が投稿され話題となりましたが、その際に韓国の代表料理として選ばれたのがプルコギです。

「日本料理が入ってない?!」海外で選定された各国の代表料理25選を紹介、韓国ネットからは疑いの声

プルコギ1

プルコギ2

頼れる脇役的なチャプチェ

チャプチェは甘辛く味付けした春雨の炒め料理。細切りにした肉や野菜と一緒に炒めます。チャプチェは漢字にすると「雜菜」と書きます。もともとは野菜炒めだったそうですが、その後春雨が加わり今では春雨がメーンのチャプチェが一般的です。チャプチェは脇役的な存在ですが、伝統的に振る舞われてきた前菜で宴席料理でもあります。タイでは近年韓国料理がブームになっているそうで、2017年にはタイの有名ホテルが韓国からシェフを招き、スタッフにチャプチェなどの韓国料理を学ばせたそうです。一方で、ソウル市が2016年に市内在住の外国人を対象に「ソウルの生活で大変なこと」を聞いた結果、韓国料理が外国人にとって最も適応するのが難しい文化であることが分かりました。その際に英国出身のトーマスさんは、チャプチェを初めて食べた時に、何となく気持ち悪さを感じたと語っていたそうです。

ふにゃふにゃしたりぬるっとしたり…ソウルの外国人を苦しめる韓国文化=韓国ネット「外国に行った韓国人もそれで苦労する」

チャプチェ1

チャプチェ2

韓国料理は何となく「辛い」というイメージがあります。確かに唐辛子を使った料理は多いですが、サムゲタンのような薬膳料理から、サムギョプサルのようなスタミナ料理など多種多様です。今回ご紹介したのは代表的な韓国料理で、他にもさまざまな料理があります。連休を利用して韓国にグルメ旅行するのもいいかもしれませんね。

           

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