明・清代の歴史的建築物「安徽南部の古村落-西逓・宏村」―中国世界遺産

中国の世界遺産、26回目は2000年に登録された文化遺産、安徽省にある「安徽南部の古村落-西逓・宏村」です。その名の通り、西逓村(せいていそん)と宏村(こうそん)の2つの古村落が含まれています。

※地図は西逓村

変乱から逃れた名家が発展させた村落

西逓村は安徽省黄山市イ県(イ=黒へんに多)にある村です。西逓村は11世紀に河川の西岸にできたため、当初は「西川」と呼ばれていました。「逓」は「伝達」の意味があり、物流の中継地として使われていたため、西逓と呼ばれるようになったと言われています。西逓村の名家に胡氏があります。10世紀、唐の昭宗の子が変乱から逃れてこの地に隠れ住み、胡姓を称したそうです。胡氏一族が商売で成功しその後官僚を排出したこともあり、村もそれに合わせて発展しました。現在一般公開されている100棟余りの建築物は、明・清代に作られたものです。西逓村の建物や道路には大理石が使われ、2本の湧水が村を貫いています。村の邸宅に共通しているのは、精巧な庭、黒い大理石の窓枠、すかし窓などで、さまざまな題材が表現された木彫、彩色画、壁画などを備えています。

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西逓村1

西逓村2

中国で最も美しい村の1つ

宏村もイ県にあり、11世紀に作られ、汪氏が集落を結成したと言われています。かつては「作弘」と呼ばれていましたが、清代の皇帝・乾隆帝の諱(いみな)が「弘暦」であるため、「宏村」に改称されたそうです。村には明・清代の歴史的な建築物が100棟以上残っています。村の中では水を供給する水路が整備され、今でも完全な形を残しています。宏村を空から見ると牛の形をしており、山・木・橋・民家が合わさり牛の形を形成しています。2006年には、中国で100社を超える地方メディアと、公開投票によって選ばれた「中国で最も美しい村」の10カ所に選出されています。

中国で最も美しい10の村、発表―安徽省

宏村1

宏村2

紅葉の三大名所

西逓村と宏村がある安徽省黄山市には明・清代から残る古民家が数多くあり、北宋時代に形成された祠堂、牌楼、古民居などの建築は3600棟あります。そのほとんどがほぼ完全な形で保存されており、その建築様式は「徽州建築」「徽州派」などと呼ばれています。黄山市は自然が豊かな場所としても知られており、中国では紅葉の三大名所とも呼ばれています。古民家が紅葉で一層映えるため、この時期になると多くの写真愛好家や画家が訪れているそうです。

紅葉の名所に秋到来!明清代の古民家とのコントラスト、山水画のよう―安徽省黄山市

古村落2

古村落3

安徽省では「徽州古城」も有名です。同省は中国三大地域文化の一つである徽文化の発祥地と言われ、明・清代に絶頂期を迎えました。こうした時期の発展に合わせて豪華な建築物がたくさん作られたそうです。西逓村や宏村からは当時の繁栄を垣間見ることもできます。

           

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コメント

  1. 匿名 より:

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