名園がずらり!一般人が趣味で作った蘇州古典園林―中国世界遺産

中国の世界遺産、20回目は1997年に登録された文化遺産、江蘇省蘇州市にある蘇州古典園林です。1997年に4カ所の庭園が登録され、2000年に5カ所が追加登録されました。

2500年の歴史を持つ東洋のベニス

蘇州の町は、紀元前514年、呉国の王により造られ、すでに2500余年の歴史があります。春秋時代に呉国の都となり、589年に蘇州という名称になり現在に至っています。隋代に大運河が開かれると、物資輸送の拠点として繁栄し、明代に最盛期を迎えます。蘇州の町は造られた時期が早く、規模が大きく水陸両方の交通の便が良いのが特徴です。

繁栄により富を得た人々らが私的な趣味として建造したのがこれらの庭園です。庭園の建造とともに水路も整備され、水の町としても知られるようになりました。イタリアの商人、マルコ・ポーロが蘇州を訪れた際、「東洋のベニス」と絶賛したと言います。

蘇州の古典庭園

蘇州古典庭園2

蘇州古典庭園3

中国四大名園の半分がここにある!

蘇州古典園林は世界遺産に登録された中国の江蘇省蘇州市にある歴史的な庭園の総称で、蘇州古典庭園とも呼ばれています。1997年に拙政園、網師園、留園、環秀山荘の4カ所、2000年に滄浪亭、獅子林、藕園、芸圃、退思園の5カ所が追加登録されました。蘇州最大の拙政園と留園は、北京の頤和園、承徳の避暑山荘とともに、中国四大名園に数えられています。

拙政園は江南地方固有の様式の、規模の大きな庭園です。東園・中園・西園の3つの部分で構成され、見どころは中園に集中しています。白黒の落ち着いた色調の中国式あずまやや回廊、蓮の咲き乱れる池は必見スポットです。留園は近くの太湖で採れた太湖石を使った築山が有名で、高さ6メートルを超える「冠雲峰」は特に有名です。

<中国旅游>自然と人知の巧み―蘇州・庭園芸術

蘇州古典庭園4

蘇州古典庭園5

一般人が私的に作った私家園林

庭園の多くは10~20世紀初頭の五代から清の時代にかけて造られました。これらの多くは一般人が私的に造ったもので、皇帝所有の皇家園林に対し、私家園林と呼ばれています。拙政園、留園に加え、獅子林、滄浪亭の4つを「蘇州四大園林」とも呼びます。

世界遺産に登録された9つの庭園はいずれも蘇州市を代表する庭園で、2007年に中国が初めて認定した「国家重点公園」に選出されています。これは中国が文化や自然保護を目的としたもので、歴史的価値はもちろんのこと、文化・芸術のほか、研究や保護の価値がある公園が選ばれており、北京の頤和園、天壇公園とともに、9カ所すべてが選ばれました。当時認定を受けたのは20カ所ですので、蘇州の古典庭園だけで約半分を占めたことになります。

「国家重点公園20」を認定―中国政府建設部

蘇州古典庭園6

蘇州古典庭園7

一般人が趣味で作ったというと軽いようにも聞こえますが、蘇州を代表し世界遺産にも登録されるくらいですので、その貴重さは言うまでもありません。大昔の富豪たちは、これらの庭園から風景を楽しみ、安らぎを得ていたのでしょう。

           

SNSでもご購読できます。

コメントを残す