チベットの聖地・ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群―中国世界遺産

中国の世界遺産、13回目は1994年に登録された文化遺産、チベット自治区ラサにあるラサのポタラ宮の歴史的遺跡群です。2000年にトゥルナン寺(大昭寺)、2001年にはノルブリンカが追加登録されました。

ラサのランドマークであるポタラ宮

ラサはかつて、吐蕃(7世紀初めから9世紀中ごろにかけてチベットにあった統一王国)の首都でした。ポタラ宮はラサのランドマーク的な存在で、ポタラとはサンスクリット語の「ポタラカ」に由来し、意味は「観音菩薩が住む場所」という意味です。チベット仏教の聖地です。ポタラ宮は吐蕃第33代王ソンツェン・ガンポが築き、チベット仏教の最高位である「ダライ・ラマ」の5代目が拡充し1642年に建立しました。標高約3700メートルの高地にあり、1959年に中国に接収されるまで、チベットの政治と宗教の中心でした。

ポタラ宮は世界最大級の単体建築の一つといわれ、外壁が白く塗られた白宮、赤く塗られた紅宮の2つに分かれています。7階建ての白宮はダライ・ラマの居住と執務を行う場です。紅宮は、宗教的な領域で、祈祷をする場所として利用されました。中国政府に接収された後は博物館となっています。ラサの観光名所であるポタラ宮ですが、2018年7月23日から、観光による混雑を緩和するため、既存の観光路線の他に新たな路線を1本追加しました。観光ピーク時期のチケット入手困難の解決が期待されています。

ポタラ宮で混雑緩和ため新規観光路線を追加 チベット自治区

ポタラ2

ポタラ3

多民族の建築様式が一堂に会すトゥルナン寺

トゥルナン寺は仏教寺院で、中国名は「大昭寺」です。唐の玄宗皇帝の娘、文成公主がチベットを統一した吐藩王朝第33代のソンツェン・ガンポ王に嫁いだ際、中国から持ち込んだ等身大の釈迦牟尼仏像を本尊として祭るため、紀元7世紀に建立されました。寺の内部にはお堂と仏像が多くあります。漢民族(中国)、チベット、ネパール、インドなどの建築様式が一堂に会した外観が見どころです。2008年3月にラサでチベット独立を求めた暴動が起きた影響で、一時観覧が出来なくなっていましたが、約2カ月後の開放再開には多くの信者や観光客が訪れたそうです。

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トゥルナン1

トゥルナン2

歴代のダライ・ラマの避暑地だったノルブリンカ

ノルブリンカは歴代のダライ・ラマが避暑地として利用していた場所です。ノルブリンカとは、チベット語で「宝の庭」という意味で、その面積は約36万平米もあるそうです。ダライ・ラマ7世により1755年に作られ、夏の離宮として利用されました。毎年8月には、ショトゥン祭というチベット仏教最大の祭りが行われますが、ノルブリンカではチベット・オペラが上演されます。高地にあるためにかつてはたどり着くまでに苦労しましたが、青蔵鉄道の全線開通により観光客が一気に増えたそうです。

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ノルブリンカ1

ポタラ4

「ラサのポタラ宮と歴史的遺跡群」は、チベットの歴史やチベット仏教を色濃く感じることができる場所です。聖地であるこれらの場所には敬虔な信者が絶えず巡礼に訪れています。富士山の頂上に相当する高地にあるため、なかなか行くまでが大変そうですが、神秘的な息吹を肌で感じることができます。

           

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