古代ギリシャの影響も!?38年かけ作られた秦始皇帝陵及び兵馬俑坑―中国世界遺産

中国の世界遺産、6回目は1987年に登録された文化遺産、陝西省西安市にある秦始皇帝陵及び兵馬俑坑です。秦始皇帝陵は秦の始皇帝の命で造られた陸墓で、38年の歳月と70万人の人々を動員し作られました。兵馬俑坑が周りを囲んでいます。

兵馬俑で見つかった弩は旧ソの名銃より2倍飛ぶ!?

兵馬俑坑は2万平米を超える規模があります。俑は人型の像の副葬品を意味しており、その名の通り、兵士や馬などをかたどった像が置かれています。成人男性をかたどった等身大の兵士の像は約8000体あり、馬のほか戦車も見つかっています。さらに、100以上の弩(おおゆみ)も見つかっています。弩は2000年以上前の戦国時代では最先端の武器です。兵馬俑1号坑の第3回発掘調査チームが発見した弩は保存状態が良く、弦や本体の部分の輪郭を鮮明に確認することができます。兵馬俑博物館元館長、「兵馬俑の父」と呼ばれる袁仲一氏は弩の威力について、「強弩の射程距離は最長700~800メートルに達し、旧ソ連のAK−47自動小銃の約400メートルという有効射程の2倍だ。弱弩の有効射程は、約100メートルが一般的だ」と語っています。

兵馬俑坑から弩を発見、射程距離は旧ソ連の自動小銃AK−47の2倍?―中国メディア

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兵馬俑坑から新種の微生物

兵馬俑坑は3つあり、1974年に偶然兵馬俑が発見されたことでその存在が知られるようになりました。兵馬俑の兵士の表情や服装、髪型に違いがあり、これはさまざまな民族が秦に従っていたことを示しているといわれています。また、すべての像が東を向いていることから、秦の当時の敵は東の方向に位置していたと考えられています。発掘は保護しながらの作業のため、急速に進めることは難しいですが、発掘活動が進むにつれさまざまな発見が報告されています。2014年には新種の微生物が見つかり話題になりました。福建省農業科学院の研究チームが兵馬俑坑の1号坑の土壌から新種の微生物を分離し、「兵馬俑バシラス属菌」と命名しました。バシラス属菌は芽胞を形成する細菌で、南極、火山、砂漠、深海、塩湖などの極限環境に生息し、その活性生菌製剤は強い生命力があり、人類にとって重要な微生物資源となっており、食品、農業、工業、医学、冶金、環境保護などに広く使われているそうです。

中国の科学者、新種の微生物「兵馬俑バシラス属菌」発見―中国

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兵馬俑は古代ギリシャの影響受けた?

秦始皇帝陵は、司馬遷の「史記」で「地下には宮殿があり、侵入者を射る弓が設置され、水銀の川が流れ、天井には宝石と真珠が散りばめられていた」との描写がありますが、長らく伝説とされていました。ところが、その後の調査で地下宮殿があることが判明し、水銀の濃度が高いことから、信憑性が高まっています。なぜ始皇帝の時代になって突然、等身大の陶像が作られるようになったのは大きな謎ですが、2016年には「遠く離れた古代ギリシャの影響を受けた」との説が浮上し話題になりました。中国の専門家によると、従来考えられていたよりもずっと早い始皇帝の時代から中国と西洋は交流があったことが明らかになったといいます。ウィーン大学のルーカス・ニッケル教授は、兵馬俑から見つかった曲芸師の像が古代ギリシャの彫刻との関連を示しており、古代ギリシャ人の職人が中国で兵馬俑製作を指導した可能性すらあると語っています。

兵馬俑は古代ギリシャの影響を受けた?考古学の新説にキレる中国人

兵馬俑4

古代ギリシャと秦にどんな交流があったのかも含め、秦始皇帝陵と兵馬俑の発掘及び研究が進めば解明されるかもしれません。今では考えられないほどの労力をかけ建造された秦始皇帝陵及び兵馬俑坑はロマンもスケールも桁外れです。

           

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コメント

  1. cclstaff より:

    名前, thank you ever so for you post.Much thanks again.

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