満州族が築いた宮殿、遊牧民族の特色が表れた瀋陽故宮―中国世界遺産

中国の世界遺産、5回目は2004年に登録された文化遺産、遼寧省瀋陽市にある瀋陽故宮です。瀋陽故宮の登録により、1987年に登録された北京故宮は拡張され、2つを合わせて「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」となりました。

日本人が選んだ中国の10大観光地の1つに

1625年に着工し1636年に完成しました。清の前身・後金の皇帝ヌルハチとホンタイジの皇宮ならびに清王朝の離宮でした。盛京皇宮とも呼ばれていました。瀋陽故宮は大きく分けると、東路、中路、西路の3つに分かれています。東路正面には大政殿が建っており、かつてここで重要な式典が行われていました。中路には、ホンタイジの執務室だった崇政殿、宴会が催されていた三層の鳳凰楼、皇帝や皇后、皇族達が生活していた清寧宮が鎮座しています。西路には、清朝の乾隆帝の勅命により編纂された、中国最大の漢籍叢書(漢文で書かれた書籍を1つにまとめたもの)である「四庫全書」を収めていた文溯閣があります。2016年には、中国のサイトが紹介した、「日本人が選んだ中国の10大観光地」で、北京の故宮と共に選ばれています。

日本人が選ぶ中国の10大観光地、中国ネット「日本人が行くべき所は南京大虐殺紀念館」「日本人は中国の古都が好きなんだな」

瀋陽故宮2

瀋陽故宮3

満州族が築いた首都の宮殿

瀋陽は中国北方の遊牧民族である満州族が後金王朝を築いた際の首都で、初代皇帝・ヌルハチと2代皇帝で国号を清に改めたホンタイジが宮殿として使用していましたが、第3代皇帝・順治帝が都を北京に移した後は離宮として使用され、先祖の墓参りや東北地方巡回の際に皇帝が滞在する場所として使われていました。規模は約6万平方メートルで北京の故宮の12分の1です。建築には遊牧民族の特色が表れていますが、西路は6代皇帝・乾隆帝の時代に改修されたこともあり、東路・中路と建築様式が異なります。乾隆帝の時代は清王朝にも中国の中央部の文化が浸透していたと思われ、その影響と考えられます。瀋陽故宮は宮殿ですが、初代皇帝・ヌルハチの寝宮は別にあったといわれています。ヌルハチの寝宮は「汗王宮」と呼ばれており、2012年には瀋陽市の遺跡で皇族の親王のみが使うことの許されていた建材が確認されたことから、「汗王宮」ではないかと注目を集めました。

清朝初代皇帝ヌルハチの王宮を発見か、建材から解析―遼寧省瀋陽市

瀋陽故宮4

瀋陽故宮5

瀋陽の故宮は北京の故宮と比べると規模はとても小さいかもしれません。ただ、清王朝の黎明期を見守ってきた存在であり、とても貴重な文化遺産であることは間違いありません。遊牧民族の特色が表れている建築もまた違った魅力があります。

           

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コメント

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