色鮮やかな壁画、世界一の仏教芸術の地・莫高窟―中国世界遺産

中国の世界遺産、3回目は1987年に登録された文化遺産、甘粛省敦煌市にある莫高窟(ばっこうくつ)です。莫高窟は敦煌の東南30キロ、鳴沙山の東側の絶壁に築かれた石窟群で、石窟の数は700以上あるといわれており、色彩豊かな壁画や仏像が安置されている石窟もあります。

洞窟にも休息時間を!観覧客数を制限

莫高窟で発見された敦煌文書がきっかけで敦煌学が誕生しました。敦煌学では敦煌文書や莫高窟の壁画などについて研究が進められています。色鮮やかな色彩が特徴的な莫高窟の壁画ですが、月日の移り変わりによる劣化は深刻な問題です。莫高窟の壁画や彫刻を保護し後世に伝えるために、2014年からはデジタル技術を使った試みが行われました。巨大なドームスクリーンに壁画や彫刻を映し出し、観光客に歴史的な背景を説明しています。さらに、洞窟に「休息時間」を与える目的から、2014年から莫高窟の観覧は完全予約制となり、1日の受け入れ人数は最大で6000人に制限すると発表されました。

最新デジタル技術で敦煌壁画を保護へ、「手で触れたような感覚」を体験―中国

莫高窟1

世界一の仏教芸術の地

莫高窟が作られ始めたのは五胡十六国時代に敦煌が前秦の支配下にあった時期の366年ごろとされています。壁画の総面積は4万5000平米で、仏像彫刻は2000体以上あり、現存する世界最大規模にして最も内容が豊富な仏教芸術の地とも呼ばれています。山西省の「雲崗石窟」、河南省の「龍門石窟」、甘粛省の「麦積山石窟」と並び、中国四大石窟の1つに数えられています。観覧の人数が制限されるほど莫高窟は人気の観光地で、2010年には、北京大学や清華大学など10校以上の大学が協力し、インターネットなどを活用して調査した、「中国青年が好む観光目的地」のTOP10にもランクインしました。

「中国のハワイ海南島」「秘境シャングリラ」など、若者に人気の国内観光地トップ10が発表―中国

莫高窟2

中国と西洋国家の交通分野でも貴重な存在

莫高窟は芸術的で仏教を研究するうえで重要な存在であるだけでなく、中国と西洋の交通を研究するうえでも重要な手がかりとなっています。壁画には当時使われていた交通手段も描かれており、馬や牛、ラクダといったさまざまな動物のほか、中国特有の交通ツールも確認できるそうです。壁画からはローマの食器と思われるものもあり、当時の中国と西洋の貿易を垣間見ることもできます。莫高窟の西洋国家との交流は現代になっても途絶えておらず、2018年1月にはドイツ・フランクフルトで莫高窟の文化クリエイティブグッズが展示されました。展示されたのは、塗り絵ブックや羊毛・シルクの手作り小物、ポストカード、二十四節気の電子カレンダー、ルービックキューブ、VR(バーチャルリアリティ)など約30点です。

敦煌にある世界遺産・莫高窟の文化クリエイティブグッズがドイツで展示

莫高窟3

芸術的な壁画に、多くの仏像があることで仏教とも深いつながりがある莫高窟。さらに、交通や貿易の歴史的な研究にも役立つ存在です。芸術から経済まで当時の思想と生活が垣間見える貴重な存在です。

           

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コメント

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